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住宅ローン

住宅ローンは絶対繰り上げ返済してはいけない?その理由をFPが解説

しめだです、

今回は住宅ローンの繰り上げ返済について

絶対に返済しない方がよい理由を3つのポイントに絞って

お伝えしていきたいと思います。

目次

YouTube動画にて解説!

住宅ローンとは?

住宅ローンとは
家を購入するための 借金 です。

「借金はできればかりたくない。」
「早く完済して楽になりたい。」

そのようにお考えの方が大多数ではないでしょうか?

我々のような
ファイナンシャルプランナーの資格をもった人間も
同じように思われている方が多いように感じます。

「住宅ローンは繰り上げ返済していって
定年退職までの完済を目指しましょう!」

というアドバイスが散見されますが
どのような考えでそんなアドバイスになるのか?
といつも疑問です。

住宅ローンという借金をなしにしてあげることが
その人にとって最善策なのでしょうか?

これが絶対正解です!
これが最も良い方法です!

というのはその人によって違いますよね?
当たり前ですが、前提とななる状況が違うわけですから
答えは違って当然なのです。

絶対にこれが正しい答えだ!
というのはこの世の中には存在しません。

この続きにお伝えしていくことも
絶対ではありません。

住宅ローンもこのように捉えたらいいのか!
という一つの判断材料にしていただければと思います。


その判断がむずかしいんです!
という方は
ぜひご相談くださいませ。

状況をおききして何があなたにとって
最善策かを一緒に考えます。

住宅ローンは国の経済政策です

住宅ローンはそもそもが国の経済政策として行われています。

国民のみなさんが家を建てれば経済効果が見込めることから
税金を優遇するので家を購入してもらいましょうということです。

住宅ローンを組むと住宅ローン控除というもので
所得税が控除されるようになっています。

支払っていた所得税が返ってくるということです。

「それなら住宅ローン組んで家を買おう!」
という人がでてきて

家を買ったら

家電もいるし

家具も必要ですし

この家にあいそうな車も買って

・・・・

と国の思惑通りに買い物が増えて
経済効果をもたらすということになります。

経済政策ですから多くの人が活用できないのと
効果が大きくならないので

住宅ローンの審査は他の融資に比べて審査は緩いものですし、
35年という長期間にわたって借りることができ、
しかも低金利というものになっています。

さらに借りた人が万が一死亡ということになると、
住宅ローンはチャラでいいですよ
つまり
残債はゼロになる
という保険までついております。

ここまで聞くといいことばかりのようですが
当然リスクもあります。

借金にかわりはないので
長期間にわたって返済し続けないといけないわけですし、
住み替えたいとなると残債と物件の価格が合わないと
清算ができませんので難しいということがおこります。

このあたりの話は不動産の話になってきますのでまた別の機会に。

住宅ローンのポイント①物価上昇と戦う

住宅ローンは国の政策ということで
長期間、低金利でお金をかしてくれています。

人間の欲が尽きない以上はお金が印刷され放題の
この資本主義の世の中では
お金の価値は日々下がっていっております。

長期間で見るとずーっとインフレです。

デフレ、デフレ、とニュースで報道されていたりしますが、
長期間で見るとデフレなんてありえないわけです。

人々の生活にかかわるインフラサービスの価格は上がり続けています。

光熱費や公共交通費、飲食代、学費、出産費用などなど

つまり昔1万円で買えていたモノの量が
今の1万円で買える量と比較すると減っているわけです。

今、私は30代後半ですが、私が産まれた頃の出産費用は
20万程度だったようです。

今はどうでしょう?補助の費用だけで43万ほどありますので
病院によっては50万とか60万とかしています。

多少のサービスがよくなったり、食事がよくなったりは
あるかもしれませんが、赤ちゃんがうまれてくることに
変わりはないのにもかかわらず、
支払う金額は2~3倍に膨れ上がっています。

つまり物価は上昇し続けるというわけです。

では借金はどうなるのか?

そうですあなたの借金についてもお金の価値は

下がり続ける

わけですから実質は減っていってるのと同じ

というわけです。

それでもあなたは返しますか???

住宅ローンのポイント②長期間低金利の優遇

商売されている方ならすぐにピンとくるのですが

様々な借入のなかで住宅ローンというのはかなり優遇されたものです。

それは長期間、低金利というものです。

商売での借り入れで35年の返済期間でというのはなかなかない話です。
それを貸してくれるわけですし、なおかつ低金利なわけです。

では繰り上げ返済していきましょう!というと
この優遇された権利を放棄していくのと同じです。

35年間の保険もついているのにそれをどんどん解約
していくことになるわけです。

銀行で住宅ローンを組む際に40歳の方で35年間の返済ですと

銀行「完済時は75歳になります。」

私「サラリーマンなのでそんな年齢まで働いていないです。」

銀行「退職金で一括返済したらいいじゃないですか!」

私「あ、そうですね!退職金がうちの会社は
ある程度まとまった金額がもらえるようなので。」

こんな会話をされていて
実際に退職金で一括返済してしまう人が山のようにいてます。

そんな方にかぎってもう新しく生命保険に加入するには
難しいくらい体がボロボロ、、、。

そんな方がもし一括返済すると
手元の退職金のお金も無くなる
保険も解約した状態となるわけです。

数年後に奥様が
「住宅ローンかえさなきゃよかった!
一括返済したあとすぐ主人が死亡したから
そのままにしておけば住宅ローンはチャラやったし
手元のお金もあったのに!」
嘆いていらっしゃいます。

健康なあなたも返さない方が手元に退職金は
残ったままです。

それでもあなたはやっぱり返したいですか???

住宅ローンのポイント③手元資金と借金額

繰り上げ返済をしていくと手元の貯金が当然減っていくということです。

銀行は住宅ローンという名目によって
長期間、低金利でお金をかしてくれているわけです。

手元にお金がなくなり
今すぐ必要となった場合はどうされますか?

フリーローンの名目だと期間も短いですし金利も高いです。

オートローンも5年程度ですし・・・

繰り上げ返済しなくても現在住宅に住めている
という状態には変わりないのですから

なぜわざわざ苦しい状況に自分を追い込むのでしょうか?

その貯金の金利が住宅ローンの金利より低いから
早く返した方がいいとファイナンシャルプランナーはいいますが

長期間借りているという前提がある以上は
長期間運用したらよいのではないでしょうか?

繰り上げ返済しようとしていたお金ですから
今すぐ使う状況にないお金だと思います。

長期間預ける前提なら減らさずに運用していけるのは
世界一の投資家である
ウォーレン・バフェットさんが実践して
答えをだしてくれています。

短期間で成果をだすのは難しいですが
長期間ですと経済の成長の波に乗っていけるので
損する方が難しくなるわけです。

この運用の話もまたの機会に

まとめ

1 お金が刷られて量が増えていくからお金の価値は下がる。
  つまり借金の価値も減っていく

2 長期間で借りれている権利の放棄と保険の解約をしている

3 住んでいるという状態が変わらないのに
  手元資金を減少させてまでやる必要がない

という3つのポイントから

繰り上げ返済は絶対にするな!

という私からの意見になります。

絶対というのはないので
これらの意見を参考にあなたの状況にあてはめて
考えてみてください。

今回は以上となります。
ありがとうございました。

「どうしても自分での判断するのが難しい」
というあなたはお気軽にご相談くださいませ。

私もよく人の力をかります。
専門分野以外のことは
専門家の意見を聞く方が早いからです。

自分で興味があれば勉強していけばよいですが
その勉強時間も労力も自分の得意分野に
注いだ方がいろんな面で有利になっていく
ことだと思います。


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解説しております。

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